岩城弁護士の過労死問題最前線(春告鳥第19号)
◆2023年9月1日、10年ぶりに精神障害の労災認定基準が大幅に改定されました。①「業務による心理的負荷評価表」に具体的出来事「顧客や取引先、施設利用者等から著しい迷惑行為を受けた」(カスタマーハラスメント)が追加され、心理的負荷の強度が「強」「中」「弱」となる具体例を拡充(パワーハラスメントの6類…
いわき総合法律事務所の弁護士のブログです。
一陽来復とは、冬が終わり、春が訪れること。
私たちは、過労死に直面している方々に寄り添いながら、
困難な問題を解決するために、日々歩み続けています。
◆2023年9月1日、10年ぶりに精神障害の労災認定基準が大幅に改定されました。①「業務による心理的負荷評価表」に具体的出来事「顧客や取引先、施設利用者等から著しい迷惑行為を受けた」(カスタマーハラスメント)が追加され、心理的負荷の強度が「強」「中」「弱」となる具体例を拡充(パワーハラスメントの6類…
◆5月30日、厚労省の第24回過労死等防止対策推進協議会が開かれました。過労死防止法に基づいて設置されたこの協議会は、年2、3回開かれ、過労死等の防止対策の実施状況及び今後の取組みについて、20人の委員がそれぞれ意見を述べあいます。今回の協議会で私は、①「フリーランス」の定義、②フリーランスと呼ばれ…
◆2022年9月30日~10月1日の2日間、過労死弁護団全国連絡会議の第35回総会が大阪市内で開かれました。大阪で開催されるのは2013年以来9年ぶり4回目でした。 ウェブでの参加者も含めて全国から多数の弁護士が参加し、例年どおり、様々な事件やテーマについて活発な議論がなされました。中でも、東大社会…
◆脳・心臓疾患の労災認定件数の減少傾向続く 2022年6月24日、厚労省は「令和3年度の過労死等の労災補償状況」を公表しました。これによると、新規申請数は脳・心臓疾患753件、精神疾患2346件で、認定件数は脳・心臓疾患172件(認定率32・8%)、精神疾患629件(認定率32・2%)となっていま…