過労死・過労自殺 相談ガイド

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岩城弁護士の過労死問題最前線(春告鳥第6号)

◆2016年12月17日、過労死防止法に基づいて設置された「過労死等防止対策推進協議会」の委員に再任されました(任期2年)。今後、過労死防止対策大綱の改定や厚労省が行っている調査研究に対する意見、毎年発行される過労死白書のチェックなどを行っていくことになります。

◆2017年3月6日、高松市で行われた「過労死を考える香川のつどい」で講演。これまで過労死啓発シンポジウムが未開催だった香川県での開催をめざして地元の皆さんに働きかけ、ついに実現した企画でした。約100名の参加で会場はほぼ満席になり、胸が熱くなりました。

◆3月28日、政府主導の働き方改革実現会議が「働き方改革実行計画」が時間外労働の上限を、人がいつ死んでもおかしくない月100時間・2か月以上平均80時間「未満」(過労死ライン)まで認めるなどのうえ、一定年収以上の労働者を労働時間規制から外す「高度プロフェッショナル制」、法人対象営業業務等についても時間外手当を支払わなくてもよいようにする「裁量労働制の拡大」と一体のものとして導入が目論まれているなど、過労死防止に逆行しかねない問題をはらんでいます。これに警鐘を鳴らすため、3月22日にはNPO働き方ASU-NETと民主法律協会の共催で緊急集会「働き方改革の真偽を問う」、6月14日には過労死110番プレシンポジウム「『働き方改革』を斬る」を開催するなどしました。

◆5月20日~21日に専修大学で行われた過労死防止学会の第3回大会のメイン企画は、特別シンポ「若者に広がる過労自殺の要因と対策」。電通の高橋まつりさんの過労自殺事件が社会的に注目されていたことから、多くの参加者がありました。2日目午前は、5つの分科会のうち「教員と公務員の公務災害」の分科会に参加し、午後の「共通論題 過労死白書と調査研究から見えてくるもの」では、司会を寺西笑子さんとともに担当しました。

(いわき総合法律事務所 事務所ニュース「春告鳥第6号」 2017年8月8日発行)

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