過労死・過労自殺 相談ガイド

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25歳看護師のくも膜下出血死の事例(国立循環器病センター事件)をアップしました

国立循環器病センターで特に重傷患者などの多い脳神経外科病棟で勤務していた看護師の村上さんは、長時間労働と不規則なシフト勤務のほか、看護研究、新人看護師の教育指導、チーム会や委員会などの様々な課題に追われる中、帰宅後くも膜下出血を発症し、自ら勤務先に電話して搬送されるも死亡しました。
弁護団(松丸正、有村とく子、原野早知子、波多野進と岩城)は厚生労働大臣への公務災害申請を行い、その後国に対する民事訴訟も提起しましたが、厚生労働大臣への公務災害申請は公務外決定、人事院への審査請求は棄却、民事訴訟は大阪地裁、大阪高裁、最高裁の3段階すべて敗訴し「5連敗」となりましたが、行政訴訟の1審大阪地裁で原告勝訴判決が出され、2008年1月に2審大阪高裁も勝訴し、確定しました。
高裁判決では、発症前6か月間の時間外労働は平均52時間余りと認定されましたが、シフト勤務や業務の実情による質的な過重性が詳細に認定され、これらを総合的に考慮して公務起因性が認められました。
ご両親の頑張りに対して、全国に支援が広がり、看護業務の現場の改善にも大きく影響しました。

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